ABOUT | 監督賞

2014年2月、第64回ベルリン国際映画祭で上映された1本の映画が世界を驚かせた。監督は、『恋人までの距離(ディスタンス)』から始まるビフォア・シリーズで知られるリチャード・リンクレイター。同映画祭で彼に二度目の監督賞(銀熊賞)をもたらした『6才のボクが、大人になるまで。』は、6才の少年とその家族の変遷の物語を、同じ主要キャストで12年間に渡り撮り続けた画期的なドラマ。これまでどんな映画作家も試みたことのない斬新な製作スタイルと、歳月の力を借りながら少年の成長の過程を画面に焼き付けていくみずみずしい作風により、「21世紀に公開された作品の中でも並外れた傑作の1本」(NYタイムズ)と評された、映画史に残るマスターピースだ。米映画評集計サイトのRotten Tomatoesでは驚異の高評価100%を記録、早くもアカデミー賞最有力の声が上がっている。

主人公は、テキサス州に住む6才の少年メイソン。キャリアアップのために大学で学ぶと決めた母に従ってヒューストンに転居した彼は、そこで多感な思春期を過ごす。アラスカから戻って来た父との再会、母の再婚、義父の暴力、そして初恋。周囲の環境の変化に時には耐え、時には柔軟に対応しながら、メイソンは静かに子供時代を卒業していく。やがて母は大学の教師となり、オースティン近郊に移った家族には母の新しい恋人が加わる。一方、ミュージシャンの夢をあきらめた父は保険会社に就職し、再婚してもうひとり子供を持った。12年の時が様々な変化を生み出す中、ビールの味もキスの味も失恋の苦い味も覚えたメイソンは、アート写真家という将来の夢をみつけ、母の手元から巣立っていく。

主人公は、テキサス州に住む6才の少年メイソン。キャリアアップのために大学で学ぶと決めた母に従ってヒューストンに転居した彼は、そこで多感な思春期を過ごす。アラスカから戻って来た父との再会、母の再婚、義父の暴力、そして初恋。周囲の環境の変化に時には耐え、時には柔軟に対応しながら、メイソンは静かに子供時代を卒業していく。やがて母は大学の教師となり、オースティン近郊に移った家族には母の新しい恋人が加わる。一方、ミュージシャンの夢をあきらめた父は保険会社に就職し、再婚してもうひとり子供を持った。12年の時が様々な変化を生み出す中、ビールの味もキスの味も失恋の苦い味も覚えたメイソンは、アート写真家という将来の夢をみつけ、母の手元から巣立っていく。

メイソンを演じるのは、ミステリアスなグリーンの瞳が印象的なエラー・コルトレーン。12年前にリンクレイターがオーディションで見出した逸材だが、撮影の初期の頃は、リンクレイターから手取り足取り演技の指示を受け、セリフも丸覚えしていたという。しかし、成長するに従って、撮影前にリンクレイターと話し合いの時間を持つようになったことから、メイソンの役柄には次第にコルトレーン自身のキャラクターも反映されるようになった。あどけない少年から凛々しい青年へと成長していくメイソンを、文字通り等身大で演じきったコルトレーン。彼のリアルな存在感は、本作の大きな魅力のひとつだろう。

メイソンを演じるのは、ミステリアスなグリーンの瞳が印象的なエラー・コルトレーン。12年前にリンクレイターがオーディションで見出した逸材だが、撮影の初期の頃は、リンクレイターから手取り足取り演技の指示を受け、セリフも丸覚えしていたという。しかし、成長するに従って、撮影前にリンクレイターと話し合いの時間を持つようになったことから、メイソンの役柄には次第にコルトレーン自身のキャラクターも反映されるようになった。あどけない少年から凛々しい青年へと成長していくメイソンを、文字通り等身大で演じきったコルトレーン。彼のリアルな存在感は、本作の大きな魅力のひとつだろう。